2016年05月21日

『R62号の発明・鉛の卵』読書会のお知らせ

ご注意
1.今回は、いつもと会場が異なっています。また、会場は、高槻現代劇場とも呼ばれています。
2.ネット中継はプライバシーに配慮して刷りガラス状で配信しています。


第10回関西安部公房オフ会(略称KAP)の読書会の開催が決まりました。

日時:7月18日(月・祝) 午後1時ー5時
開場:12時50分
場所:「高槻現代劇場」内・高槻市立文化会館(市民会館)集会室301号
   アクセス 高槻市立文化会館の地図
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunka/theater/access/index.html
京阪電車からは「枚方市」駅から京阪バスで阪急高槻へ約20分です
読書会の課題本:『R62号の発明・鉛の卵』(新潮文庫)
今回は、その中から表題の「R62号の発明」と「鉛の卵」のほか「棒」を取り上げる予定です

主宰人:hirokd267(岡田)・w1allen(岡)
司会・進行:岡田、岡
広報:岡

内容:(1)自己紹介
   (2)あらすじの確認
   (3)フリートーク(進行・岡)
(4)感想・次回予定
(5)発表されたい方も歓迎しますので、事前に仰って下さい

その他:途中参加も歓迎です。飲み物(酒類は不可)は各自で用意してください。軽食の持ち込みもできます。
ネット中継:遠方の方にも読書会の魅力を伝えたいので、Ustreamにてネット中継します。URLは、
http://www.ustream.tv/channel/9p4MS4HaSRf
また、当日はニックネームで呼び合いますので、各自ニックネームを考えておいて下さい。

二次会:懇親を深めるため、二次会で和気あいあいと飲み、語りあいたいと思います。学生さんにも気軽に参加していただけるように設定します。二次会のみの参加も歓迎です。
会場:餃子の王将 阪急高槻店(予定)
費用:約2000円を予定。(コース料理ではなく、自由に注文する形式です)。お酒を飲まない人は、値引きします。
注意:喫煙不可

なお一次会の費用は 会場費分の割り勘です。
大体、300円−500円の予定です。

申し込み:ここでも申し込みできますが、できればでツイッターで@hirokd267宛にツイートまたはRT(リツイート)で「参加申し込み」と書いてください。
または、下記のメールアドレスに申し込みメールを送って下さい。(メールアドレスは画像です)
mail-w4allen-gmail.png

では、皆さまのご参加を心からお待ちしています。
不明の点がありましたら、遠慮なくお尋ね下さい。
posted by アレン at 19:25| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『第四間氷期』読書会報告

2016年3月21日(月・祝)京都市にて、KAP読書会による『第四間氷期』読書会を開催しました。
うれしいことに、参加者は10名と過去最大の参加人数となりました。Ustreamでの中継もしました。ただ、撮影ボタンを押し忘れ、冒頭20分ほど撮影出来ていません。中継を楽しみにされていた方、申し訳ありません。なお、プライバシーに配慮して、刷りガラスのような映像となっております。
今回は、Ustreamに書き込みがありませんでしたが、今後の読書会ではできるだけ拾い上げようと思っていますので、次回以降ネット参加もご検討ください。勿論リアル参加していただければ尚嬉しいです。
中継のURLは、http://www.ustream.tv/channel/9p4MS4HaSRfです。次回も変わりません。
今回の映像は、Youtubeにて公開しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8cR0c-E7gkw
https://www.youtube.com/user/w1allen/videos?shelf_id=0&view=0&sort=dd

○予言機械とプライバシーの問題に関連して、犯罪予防として活用するくだりがありましたが、それを彷彿とさせる小説として、『ユートロニカのこちら側』(小川哲著、ハヤカワ)を挙げられている方がおられました。こちらは、プライバシーを提供することにより犯罪予防ができるというユートピアを舞台とした作品のようです。
また会社員のプライバシーに踏み入れる場面で、ためらう勝見と意に介しない頼木の構図があります。しかし、それも程度の差の問題と捉える意見があり、いろんな角度から読める小説であること実感できました。

○「今読むと、SFのガジェットが拙すぎる」という意見もあり、それに対して、当時の科学的知見や社会状況を踏まえよく書かれているという意見もありました。そして、文体や内容、テーマ性には読ませるものがあることでは一致しました。そこから、古典SFの評価をめぐり白熱した議論もなされました。本作を起点として、古今東西のSF作品が挙げられ、どれが後世に残るSFなのかが論じられました。
筆者は、ある方が仰った「懐かしい未来」(1950-60年に予想した未来を振り返る嗜好)という少し逆説めいた用語が面白く感じました。

○この作品のテーマである「現在と未来の断絶」については、安部公房の意図を受けて「現在から未来を直線的に予測は出来ない」ということではだいたい一致したようです。私たちがそれをどのように受け入れ、対処できるかはさらに問われているのですが。

○「胎児の値段7,000円」は、今の値段にするといくらか?という質問がでました。
それに対し、昭和30年当時の大卒の初任給が7,000円
1960年に中卒での初任給6,000円(松下や阪急)
公務員 大卒上級職 9,200-10,200円
今のお金で少なくとも10-14万円以上の値段でなかろうかという話になりました。いずれにせよ、かなりの高額といえます。

○妊娠三週間以内という設定は、ちょっと早すぎないか?実際には、気付かずに過ごすこともあるのでは?という話題にもなりました。
あまり大きいと残酷になるのを恐れたのか?などの意見も出ました。

○「登場人物が冷徹な性格の持ち主、理性のタガが外れている。この小説は、そういう登場人物ばかりで、実験的なところがある。」という意見がありました。それに対して、勝見博士の弱さや彼の人間的な側面を指摘する声があったり、情緒的な表現もあることを指摘された方もいました。

○勝見を糾弾する場面は、自己批判を強要する日共的や「細胞」的なやり方を彷彿とさせるものが有った。そこの場面に、日本共産党を除名された安部公房の反発も有ったのでは?という意見もありました。

○いろんな二面性が浮かび上がり、本当に一言では言い合わせない魅力をもった作品を語れた読書会になったと思います。

〇なお出席者によりその後もこのブログの掲示板『貝殻草と贋魚』で意見の交換が続けられています。
http://8010.teacup.com/w1allen/bbs
皆様のご参加をお待ちしております。

○今回、私アレンから安部公房全集二巻、hirokd267さんから『安部公房を語る』(安部公房の従姉妹渡辺三子さんが編集された『郷土誌あさひかわ』から安部公房特集をまとめたもの)をそれぞれ、1,000円でお譲りすると申し出たところ、どちらも買って頂ける方がおられました。この代金は読書会の運営費に当てられます。
また二次会でも楽しく安部公房談義ができました。また、お酒を飲まない方は、割引させてもらいます。今回は500円引きにしました。
一次会に出られた10名全員が2次会の王将に来てくださり、二次会も非常に楽しく盛り上がりました。老若男女がみな安部公房をサカナに盛り上がることができました。みなさん、ありがとうございます。

○次回は、7月18日(月・祝)の予定です。課題本は、投票の結果決まった『R62号の発明・鉛の卵』です。2ヶ月前に予約が取れるので、その際にツイッター・ブログなどで告知します。奮ってご参加ください。
また、リツイートなどで拡散に協力するなど広報に協力していただいた皆様にこの場を借りて厚く感謝の意をお伝えします。
posted by アレン at 12:11| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

境界線上に立つアートーデュシャンの「泉」を観て

私には、アートの師(哲学の師でもある)がいて、「アートとは何であるか?」「何がアートであるか?」の話をされるときに、必ずデュシャンの「泉」の話を持ちだされる。
そういうことがあって、京都近代美術館に「泉」が展示されていると聞き、観に行ってきた。要するにただの小便器なのである。それ以上でもそれ以下でもない。マット社の既成品の便器に「R・マット」と署名しただけなのである(手抜きじゃん!)。デュシャンが最初それを出品しようとした時は、断られたそうだ。しかし、その後評価され、当たり前のように美術館に置かれるようになったという。
私は、「泉」はアートの拡張であり、試金石だったのだと思う。その過程では、異端扱いや非難も受けるのだろう。アート空間の境界線に位置し、アートかアートでないか非常に際どい線上にある作品だと思う。具体的に展示を拒絶された理由を考えても、既成品(レディメイド)で、しかも汚物の処理器という二つのことで充分そうだ。
では、なぜ現在展示され、私たちは観ているのだろう?
「単純に、キワモノを観たいから」ではないと思う。「小便ー泉」という対極にあるものを連想させる「作品」が、実は「日常にある工業製品」の中にあったということが、私の理解だ。
「工業製品が、既にアート作品の資格を持っている」というパラダイムシフトを起こした記念碑的作品であるからこそ、美術館に設置される資格があるのだと思う。であるならば、レディメイドの芸術とは、工業製品=アート作品を日常の中から取り出し、アート空間の中に再配置することではないかと思うのだ。

【お知らせ】
オーダーメイド:それぞれの展覧会 | 京都国立近代美術館は、5/22(日)まで開催されています。デュシャンの他の作品もあります。作品の展示方法もなかなか面白かったですよ。
posted by アレン at 22:07| Comment(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月16日

spoken words project 2016-17 A/W exhibition 「砂の女」in KYOTO

spoken words project 2016-17 A/W exhibition 「砂の女」in KYOTOを駆け込みで見ることに成功しました。小説の女のイメージを裏切る、ポップな衣装にメッシュを組み合わせたものでした。衣服自体もメッシュの天幕で覆われていました。砂掻きのバケツがワッペンとして貼られるなど、小説へのオマージュやパロディが随所に見られ、帰り道に思わぬ収穫ができました。
posted by アレン at 18:29| Comment(0) | 安部公房を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

笛井事務所『愛の眼鏡は色ガラス』

4月13日〜15日 座・高円寺2にて『愛の眼鏡は色ガラス』が上演されます。
私は所用のため行けないのですが、笛井事務所代表の奥村さんによると地方公演も検討しているとのこと。是非実現して欲しいですね。
劇作家ととしての安部公房は、なかなか手が回らなかったのですが、良質な上演があるので、テキストを読んでおきたいと思います。
posted by アレン at 16:05| Comment(0) | 安部公房を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

俳優座公演『城塞』

ストリップする幽霊〜俳優座公演『城塞』
ホッタタカシさんによる詳細なレポートが有ります。
もう終りましたが、 今年1月6日(水)〜17日(日)にシアタートラム(三軒茶屋) で上演されました。

ホッタさんも触れていますが、来春新国立劇場で、『城塞』が上演される模様です。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/151225_007980.html

昔、MLだったかニュースグループかで好きな安部作品のアンケートをとったら、一位かそれに近い順位でした。

敗戦後の過酷な場面をロールプレイし、父の精神療法をする、もしくは正気を保持させる話かと思ったら、男(=息子)のほうが、寧ろロールプレイを望み、自己を正当化させようとする話のように思いました。
安部公房が戦争を直接テーマにしたのはあまりないですね。そういう意味で貴重な作品です。
posted by アレン at 16:01| Comment(0) | 安部公房を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月25日

ファンコミュニティの活性化(2)

引き続き、ファンコミュニティ活性化の話です。
他の作家のファンサイトを見るのが参考になります。
作品の感想文、人気作品投票、オフ会レポートなどが目を引きました。
オフ会レポートなどは、当方の得意分野だと思いますので、こちらをまず充実させていきたいと思います。

最近はこのブログが活動中心なのですが、SNSと連携を取っていきたいと思っています。
目次ページを作っていないので、それも作っていきたいと思っています。
みんさんからのご意見もお待ちしています。
posted by アレン at 21:37| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

安部公房のファンコミュニティを再構築したい

一昨日、『第四間氷期』読書会を終えることができて、ホッとしています。
読書会の前は、ちょっと煮詰まって、どうしたものか悩んでいました。
仕事などで、安部公房に費やす時間がまとまってとれず、本を読んだのみで、読書会を迎えました。
もっと、参考文献読みたかったのに・・・
もっと、自分の考えをまとめておきたかったのに・・・

でも、読書会では、みなさんの意見に触れて、すごく楽しかったです。
ライブ感があり、一度きりのセッションなのだと思いました。
そして、もう一度安部公房のファンコミュニティを構築できないかと思いました。

眉村卓さんのファンの大熊さんと少し話をして、ファンサイトを切り盛りするコツなどを聞きました。
やはり、マメに更新することが、仲間を増やすコツなのだなと思いました。

1999年から始まった安部公房解読工房ですが、固定の読者をつなぎとめることが出来ていません。
そのために、マメに更新していきたいです。
ブログで文章書いて、安部公房掲示板で読者の感想を書いてもらいたいと思っています。

こう書いておいて、また更新しないのが私の悪いクセです。
でも、読者からのリアクションを待っています。
posted by アレン at 20:12| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

『第四間氷期』読書会のお知らせ

初出:2016-01-27

第9回関西安部公房オフ会(略称KAP)の読書会の開催が決まりました。

日時:3月21日(月・祝) 午後1時ー5時
開場:12時50分
場所:京都市右京ふれあい文化会館 第一会議室
   アクセス http://www.kyoto-ongeibun.jp/ukyo/map.php
読書会の課題本:『第四間氷期』(新潮文庫)

主宰人:hirokd267(岡田)・w1allen(岡)
司会・進行:岡、岡田
広報:岡

内容:(1)自己紹介
   (2)作品が書かれた背景やトピックなどの簡単な説明
   (3)フリートーク
(4)発表されたい方も歓迎しますので、事前に仰って下さい

その他:途中参加も歓迎です。飲み物(酒類は不可)は各自で用意してください。軽食の持ち込みもできます。
ネット中継:Ustreamにてネット中継します。URLは、
http://www.ustream.tv/channel/9p4MS4HaSRf
基本的に映すのは主宰人たちの様子で、参加者の音声のみをネット中継する形になりますので、ご了解願います。

二次会:懇親を深めるため、二次会で和気あいあいと飲み、語りあいたいと思います。学生さんにも気軽に参加していただけるように設定します。二次会のみの参加も歓迎です。
会場:餃子の王将 花園店(予定)
http://www.ohsho.co.jp/shop/index.php?a=shop_detail&shop_id=19
費用:3000円以下(コース料理ではなく、自由に注文する形式です)。ちなみに前回は、一人約2,000円でした。飲まない人は、値引きします。
注意:喫煙不可

なお一次会の費用は 会場費分の割り勘です。
大体、200円−400円の予定です。

申し込み:ここでも申し込みできますが、できればでツイッターで@hirokd267宛にツイートまたはRT(リツイート)で「参加申し込み」と書いてください。
または、下記のメールアドレスに申し込みメールを送って下さい。
mail-w4allen-gmail.png

では、皆さまのご参加を心からお待ちしています。
不明の点がありましたら、遠慮なくお尋ね下さい。

   地図   http://goo.gl/RXxyJ5

より大きな地図で 京都市会館右京ふれあい文化会館 を表示
posted by アレン at 20:18| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月23日

『水中都市・デンドロカカリヤ』第二回読書会報告

2015年11月23日(月・祝)KAP読書会にて、「水中都市・デンドロカカリヤ」についての第二回読書会がありました。
参加者は5名でした。Ustreamでの中継もしました。今回は、書き込みがありませんでしたが、今後の読書会ではできるだけ拾い上げようと思っていますので、次回以降ネット参加もご検討ください。勿論リアル参加していただければ尚嬉しいです。
中継のURLは、http://www.ustream.tv/channel/9p4MS4HaSRfです。次回も変わりません。
今回は、私が初めて撮影したこともあり、音量が小さいやスマホのバイブ音を切ってなかったなどのミスがいくつかありました。次回以降は改善したいと思います。
「闖入者」、「ノアの方舟」、「詩人の生涯」の三作品を取り上げ、意見交換をしました。
「手」は時間の都合上できませんでした。山本奈緒さんの良い記事が、もぐら通信にありましたので、山本さんの許可を得て印刷してお配りしました。
「闖入者」では、書かれた当時の時代背景の話になりました。共同水道などの言葉が、注釈無しで伝わるか?という疑問についても話し合われました。また、手記形式で書かれており、一人称の語りで、読み手に心情が伝わりやすい効果が出ているのでは?との意見もありました。そこから、他の小説における手記の効果なども話し合われました。また、最後の場面(アパートの屋根で男が休んでしまう)の意味に注目する意見も紹介されました。
「ノアの方舟」では、まず私が発表させてもらい、安部公房がノアに反感を持っていて、それは他の作品にも表れていることを述べさせてもらいました。しかし、安部の意図はわからなくもないものの、本作は単なるパロディーに終わっているのではないかという、小説の出来を問う厳しい声がありました。
「詩人の生涯」が、当日一番盛り上がったように思います。ユーキッタンなどのオノマトペ、労働運動や雪の描写が面白いとの声が上がりました。老婆が労働に疲弊してジャケツに転化するくだりでは、マルクスの労働価値説を思わせる記述があるとの意見も出ました。
閉会直前に、私から安部公房全集二巻のプレゼントを申し出てたのですが、今回は受け取り希望者がおられませんでしたので、次回に持ち越します。
また二次会でも楽しく安部公房談義ができました。また、お酒を飲まない方は、割引させてもらいます。今回は500円引きにしました。
ある参加者は、他にも多くの読書会に参加されていて、それらの特徴などを話して下さり、今後のKAP読書会のあり方についてとても参考になりました。
次回は、来年3月21日(月・祝)の予定です。課題本は、投票の結果決まった「第四間氷期」です。2ヶ月前に予約が取れるので、その際にツイッター・ブログなどで告知します。奮ってご参加ください。
また、リツイートなどで拡散に協力するなど広報に協力していただいた皆様にこの場を借りて厚く感謝の意をお伝えします。
posted by アレン at 22:02| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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