次回は、『榎本武揚』だという。
正直、困った。
何故かと言うと、中座したままだからだ。
面白くない以前に、自分の苦手な古文や漢文が出てくるから、そこで嫌になってしまった。
しかし、戯曲『榎本武揚』は面白いし、また全集に載っているこの時期のエッセイ群を読むと、安部の言わんとしたいことは、分かるような気がするのだ。(問題は、その「分かるような気がする」で止まっていることだが)
勤王か佐幕の二派に分かて争った幕末の激動期に、そのどちらでもない第三の道を提示した榎本像を提示した作品として、とても興味がある。
さて、今度の読書は、古文と漢文の壁を乗り越えられるだろうか?(笑)