2007年03月23日

[知る]別巻待ちですが、本名は、やはり「あべきみふさ」だと思っています。

以前、"安部公房の本名"という記事名で、以下の文章を書きました。

2003年1月末に安部MLにおいて、加藤弘一氏から安部公房の本名について新説があるということを教えていただきました。
 従来の定説は、本名は「あべきみふさ」というもので、私もこれに従っていました。新潮日本文学アルバム「安部公房」の谷真介による略年譜にもそう書かれています。
 しかし、新説では、本名(戸籍上という意味で)も「あべこうぼう」となっています。(成人まで両親から「きみふさ」と呼ばれていたそうです。)これには、確かな裏付けがあるようです。詳しくは、加藤弘一氏の「ほら貝:作家事典」を参照して下さい。


 あれから4年が経ちました。棚上げしたままも気持ちが悪いので、現時点での私見を述べます。親類の方や研究者の方からの話をまとめると、やはり本名は旧来通り「あべきみふさ」だろうと思っています。ただし、安部公房の戸籍謄本などを直接調べておらず、また戸籍に関する法令等に詳しくないので、加藤氏の新説を完全に否定する程の自信はありません。安部公房全集別巻にて、この問題に対する回答が得られるのではないかと期待しています。
posted by w1allen at 09:36| Comment(5) | TrackBack(0) | 安部公房の本名問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安部公房の本名について、書かれていることにちょっと疑問を感じた点があるのでのでコメントさせていただきます。

加藤氏は「戸籍上はこうぼう」とされていますが、これに根拠があるとは思えません。というのは、戸籍には名前の字に読み仮名はつけませんから。

つまり、戸籍では「安部公房」としか記されていないはずです。そしてその読み方は法律上の届けはなく、したがって、読み方は各人の自由です。一般に、本人が「こうぼうだ」といえばこうぼう、「きみふさだ」といえばきみふさ、が本名ということになります。両親が「きみふさ」と呼んでいたとしたら、少なくとも幼時は「きみふさ」で、本人が後に「こうぼう」を本名にする、としない限り、「きみふさ」が本名(の読み)です。

では公房の意思はどうであったか、といえば、全集12巻、18巻、20巻などに自筆年譜があるはずですが、(今、手元にないので)確認していただければ、と思います。が、本名の読みは書いてなかったかもしれません。

その場合、「公房から依頼されて」作成していた(『安部公房レトリック事典』あとがき)という谷真介氏作成の年譜が参考になりますが、その年譜には公房も目を通しているはずですので、信頼できると思います。

ということで、現在の資料からは「きみふさ」で間違いないと思われます。
Posted by hirokd267 at 2007年03月25日 01:25
安部公房という名前について
 
 私が最近思っている事で、根拠はないのですが、
安部公房とは「あべこべ」からも取ってるんじゃないかなと思います。
 作品の内容から見ても、私はあべこべという主題も含まれているような感じがします。名前もどこかでつながっているのではと思います。
 本名の事は詳しく分からないのですが、あべこべという意味もこめているのだとしたら面白いと思います。いかがでしょうか?
Posted by mimi at 2007年03月25日 19:14
>hirokd267さん
お久しぶりです。安部公房の呼び名の問題は、結構難しいです。彼の小説における「名前」の問題ほどでは無いと思いますが。^^)
ご指摘の通り、戸籍には振り仮名が付かないようです。私自分の戸籍謄本をあげたときも無かったです。しかし、例えば、安部公房の出生届がどのようなものであったかは、わかりません。現在の出生届には振り仮名の欄が有りますが、その当時の出生届に振り仮名の欄が有ったのか、それとも無かったのか?
この辺り、戸籍・姓名の法令と歴史に詳しい方の解説が欲しいなと思います。

ところで、ペンネームは「あべこうぼう」で決まっているかと思えば、さにあらず。
「新潮日本文学アルバム 安部公房」P46に
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106206552?ie=UTF8&tag=abekobokaidok-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4106206552
掲載されている「チチンデラヤパナ」の原稿には、「あべきみふさ」というルビが振られています。

ところで、yahoo!掲示板の「安部公房」板が無くなってしまいましたね。hirokd267さんの貴重な発言が見られなくなってとても残念に思っています。hirokd267さんの方でブログは運営されないのですか?して下さると、とてもうれしいです。

>mimiさん
岡本太郎によると、「アベコベ」は「夜の会」の頃からアダ名としてつけられていたそうです。

[参考文献]
「対談集 岡本太郎発言! 」P14
http://www.amazon.co.jp/dp/454402093X?tag=abekobokaidok-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=454402093X&adid=11ACB3D98Y326DP6E3F6&
Posted by w1allen at 2007年03月25日 20:21
お返事ありがとうございます。
あだ名で付けられていたんですね!!納得。
早速、対談集を読んでみます。
Posted by mimi at 2007年03月26日 09:14
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Posted by トリーバーチ 財布 at 2012年07月30日 22:35
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