2011年04月24日

友達@同志社大学

千秋楽を観に行きました。通勤ルートにある同志社大学新町校舎のホールに着くと、円形の舞台にドア単体と布団が設置され、客席は360度放射状に2列配置されていました。「狭い舞台に、狭い客席」というのが第一印象。着席して、まずは受付でもらったパンフレット類を一読。しばらくして、既に布団の中に俳優(つまり主人公)がいることに気づき、ドキッとしました。また、背後を関係者が慌ただしく通っていきました。
開演すると、「友達のブルース」が流れ、背後で歩きながら、これから主人公の部屋に闖入してくる家族による「糸がちぎれた首飾り〜」の合唱が聞こえてきました。
荷物を持った8人の家族が押しかけて、合わせて9人が立つ舞台はギューギュー詰め。歩けば、必然ぶつからないわけにはいきません。
俳優は、舞台上、客席の背後、さらには客席(予め関係者席と紙に書かれていました)を行ったり来たり。う〜ん、俳優と客の距離が近い、近い、近すぎる。この距離感に、ある種の緊張と生理的不安を感じました。Fight or Flightー闘争か逃走か?ー普段他者と一定の距離を保っていた主人公や観客もこの近すぎる距離に泡を食い、対応に窮します。隣人の距離とは、このことでしょうか?
このような狭い空間を逆用した演出が面白かったです。さらに、私は次男の俳優の方と目が会い、お互いどぎまぎとしてしまいました^^;)
不満なところは、僅かな希望と言える次女との恋愛場面がやや盛り上がりにかけたところと主人公の演技がややヒステリック過ぎるところでした。
でも、総合してなかなかいい見物だっと思います。入場料は安部割で300円でしたし。来年も行こうかな。多分、安部公房の戯曲はしないと思いますが。
タグ:abekobo Play
posted by w1allen at 20:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 安部公房を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
劇評ありがとうございます。

>俳優と客の距離が近い、近い、近すぎる。この距離感に、ある種の緊張と生理的不安を感じました。

→ふつうの観劇では、客は第三者として安全地帯から批評的に観ることも出来るのでしょうが、この距離では否応なく巻き込まれるのでしょうか。それも貴重な体験かもしれませんね。
Posted by hirokd267 at 2011年04月24日 21:20
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