2010年11月04日

あなたと安部公房とのファーストコンタクトを教えて下さい

あなたと安部公房とのファーストコンタクト(最初の接触)を教えて下さい。
私の場合は、高校生の時に読んだ夕刊に掲載された安部公房の死亡記事でした。えらい作家が死亡したのだなと思いましたが、それ以上の思いは格別ありませんでした。その作家がドえらい作家であることを知るのは、大学生になってからでした。
今から思い返すと、小説でなく新聞を通してファーストコンタクトがあったこと、そしてなおかつそれが死亡記事であったことが、『終りし道の標べに』(冬樹社版、安部公房全集019所収)の書き出し「終わった所から始めた旅に、終りはない。」を想起させます。
私は必死に安部公房の足取りを追いつづけているつもりですが、死去という終わりから始めたこの追走劇は、逆に自分のほうが安部の方から問われ、追われているのではないかという疑念さえ生じています。

あなたのファーストコンタクトはどんなものでしたか?この記事に対するコメントもしくはトラックバックをしていただければ幸いです。

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あなたの好きな安部公房の作品を教えてください

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posted by w1allen at 23:13| Comment(5) | TrackBack(0) | 安部公房を読みこむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕は教科書で読んだ『鞄』でした。
たった数ページでしたが、衝撃的でした。
あの感覚が今も忘れられなくて、海外生活なのに全集せっせと集めてます。
Posted by at 2010年11月05日 00:16
要さん、こんにちは。
安部の小説で受けた「衝撃」を忘れないようにしたいものですね。
『鞄』は、日常を侵食する非日常が巧みに描かれていて、その境界を漂う感覚がたまらない作品だと思います。

>みなさん
要さんのTwitterで、『安部公房レトリック事典』に載っている安部作品の表現に触れることができます。
http://twitter.com/kaigarasou
Posted by w1allen at 2010年11月06日 20:36
「壁」
そのファーストシーンを平積みされている本屋で安部公房全作品集を立ち読みして・・
・・これ・・これ・・何・・
〜一機にひきつけられました。
その後
「箱男」が出て〜・・もう・・夢中になりました。
Posted by れくさす at 2010年11月20日 01:10
れくさすさん、こんにちは。

全作品ですか、それとも全集ですか?いずれにしても安部作品に触れることができてよかったですね。

「壁」は、一見荒唐無稽の連続ですが、実は名前を失うことによって社会からどのように扱われるのかを描いた傑作だと思います。もっと言えば、名前を無くすのは一つの罪だと言わんばかりの状況からどうのように「脱出」するのかを問うた作品とも言えると思うのです。

こうして貴方とネット上で出会えたことをうれしく思います。
Posted by w1allen at 2010年11月20日 18:24
こんにちわ
「安部公房全作品」でした。
あの 
名前が出てこない 
虚無感 
穴埋めしようともがく様〜
冒頭のリアリティのある単純な言語を使っての言説〜
「仮説的リアリティ」
に満ち溢れたように・・とんでもない空間や時空の展開に繋がっていく・・
ぼくの、ABE世界の初体験が「壁」であり・・終着点は「飛ぶ男」だった。
〜ただの 廃屋に すぎない〜
で・・
不意に消滅してしまう言語。
〜安部公房=その次が無償に読みたくなる作家です。

Posted by れくさす at 2010年11月21日 14:27
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