2015年12月23日

『水中都市・デンドロカカリヤ』第二回読書会報告

2015年11月23日(月・祝)KAP読書会にて、「水中都市・デンドロカカリヤ」についての第二回読書会がありました。
参加者は5名でした。Ustreamでの中継もしました。今回は、書き込みがありませんでしたが、今後の読書会ではできるだけ拾い上げようと思っていますので、次回以降ネット参加もご検討ください。勿論リアル参加していただければ尚嬉しいです。
中継のURLは、http://www.ustream.tv/channel/9p4MS4HaSRfです。次回も変わりません。
今回は、私が初めて撮影したこともあり、音量が小さいやスマホのバイブ音を切ってなかったなどのミスがいくつかありました。次回以降は改善したいと思います。
「闖入者」、「ノアの方舟」、「詩人の生涯」の三作品を取り上げ、意見交換をしました。
「手」は時間の都合上できませんでした。山本奈緒さんの良い記事が、もぐら通信にありましたので、山本さんの許可を得て印刷してお配りしました。
「闖入者」では、書かれた当時の時代背景の話になりました。共同水道などの言葉が、注釈無しで伝わるか?という疑問についても話し合われました。また、手記形式で書かれており、一人称の語りで、読み手に心情が伝わりやすい効果が出ているのでは?との意見もありました。そこから、他の小説における手記の効果なども話し合われました。また、最後の場面(アパートの屋根で男が休んでしまう)の意味に注目する意見も紹介されました。
「ノアの方舟」では、まず私が発表させてもらい、安部公房がノアに反感を持っていて、それは他の作品にも表れていることを述べさせてもらいました。しかし、安部の意図はわからなくもないものの、本作は単なるパロディーに終わっているのではないかという、小説の出来を問う厳しい声がありました。
「詩人の生涯」が、当日一番盛り上がったように思います。ユーキッタンなどのオノマトペ、労働運動や雪の描写が面白いとの声が上がりました。老婆が労働に疲弊してジャケツに転化するくだりでは、マルクスの労働価値説を思わせる記述があるとの意見も出ました。
閉会直前に、私から安部公房全集二巻のプレゼントを申し出てたのですが、今回は受け取り希望者がおられませんでしたので、次回に持ち越します。
また二次会でも楽しく安部公房談義ができました。また、お酒を飲まない方は、割引させてもらいます。今回は500円引きにしました。
ある参加者は、他にも多くの読書会に参加されていて、それらの特徴などを話して下さり、今後のKAP読書会のあり方についてとても参考になりました。
次回は、来年3月21日(月・祝)の予定です。課題本は、投票の結果決まった「第四間氷期」です。2ヶ月前に予約が取れるので、その際にツイッター・ブログなどで告知します。奮ってご参加ください。
また、リツイートなどで拡散に協力するなど広報に協力していただいた皆様にこの場を借りて厚く感謝の意をお伝えします。
posted by w1allen at 22:02| Comment(0) | KAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする