2014年07月15日

不穏な物を回収してきました

 日曜日、不穏な話を思い出して、目を覚ましました。不穏な話というのは、私の一文をパンフレットやポスターに載せるという、何とも無謀な劇団がいるという噂です。「いや〜、断るべきだったか」と今になって後悔しましたが、その時は割りと気軽に引き受けてしまったらしいのです。
 しかも、私はその日の16:00の部の予約をとっているらしいのです。これは、なんとしても、その不穏なものを回収しなければなりません。さて、兵庫県伊丹市にあるアイホールは、この前インタビューに行ったので、道順などは問題なかったし、時間も結構余裕がありました。と余裕かましていたら、出発前に色々あって、出かけるのが1時間も(!)遅れてしまった。阪急電車に乗っても、なかなか京都を抜けないので、困った。「さすがにマズイな」と思いました。演劇や映画で遅れて入場してくる人のことをやや軽蔑するタイプの人間ですが、これでは立場が逆転してしまう!
 伊丹駅に付いたのが15:50だった。思ったより早かったが、急がねばなりません。必死で走ったが、時は無情にも過ぎ、アイホールについたのは、16:05くらい。劇団関係者の方が、私を見つけて、案内してくれました。「今、前奏が始まったところです」と。入ってみると、また別の方が案内してくれて、なんとか本編が始まる前に、着席することができました。
 ダンス、即興演奏など様々な趣向がされており、中でも「影絵処理」は、トークゲストの大橋也寸さんも感心され、「安部さんが観ていたら、興味を持たれたのでは」といったことを仰っていました。
 あっという間の上演でした。安部のテキストは古びないし、それに新たな色彩をもたらした上演を目の当たりにできて、至福のひとときでした。
 アフタートークでは、正直、大橋也寸さんの厳しい言葉もありました。しかし、それは素材が素晴らしいことへの裏返しだと思いました。演出家大橋也寸の演出家魂に火を付けるような、良い作品だったのだと思います。でなければ、指導や手直しも言わずに、ただただ相槌を打てばよいはずですから。
 また、安部が、演出の大橋さんを通り越して、役者(かなりの大物です)に演技指導していた「大橋パッシング」の話も面白かったです。
 ホールに出て、主演の方と末っ娘の方と少しお話しました。T-シャツを買ったので、末っ娘の方に、サインをしてもらいました。
 劇場関係者の方が私を見つけ、演出のウォーリー木下さんとお話することが出来ました。「何点でしょうか?」と聞かれ、「90点以上だと思います」と率直に答えました。
 ああ、そうそう、不穏なポスターも無事回収しました。
 伊丹駅付近で夕食を摂ろうかと思いましたが、胸がいっぱいで、その気になれませんでした。結局、夕食を摂ったのは、京都についてからでした。
 帰宅後、母にポスターを見せると、たどたどしい日本語で読み上げた後、「これ、あんたが一人で書いたんか?」「じゃあ、誰が書くのよ?」。大体、母の私への評価って、こんなものです(笑)。
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もぐら通信を辞任しました

第22号をもって、もぐら通信編集部を辞任しました。
安部公房のファンは辞めないので、今までどおり、よろしくお願いします。
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