2006年04月29日

[観る]NHKに安部公房登場

安部MLで教えてもらった情報です。
これは、録画しないといけないですね。

NHKの「あの人に会いたい」で安部公房の回が再編集されて放映されるそうです。

4月30日(日) 19:45〜19:55 教育
5月 7日(日) 22:45〜22:55 BS2
posted by w1allen at 13:54| Comment(2) | TrackBack(1) | 安部公房を観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

[語る]安部公房はロシア文学に影響されたか?

ねこやしきさんのねこやしきさらのおうち:「箱男」感想から、トラックバックを頂いたので、その返事のトラックバックを送らせていただきます。

初めに断っておくと、私は文学に疎い人間ですので、安部公房以外の作家の作品をほとんど知りません。ですので、自分で語れる範囲で語ってみようと思います。

安部公房にはどうもK教授のご専門辺りの20世紀ロシアの文学作品や詩が影響を与えているのではないかという気が、かなりしている。あと、独白するということに関しては、なぜだかドストエフスキーの「地下室の手記Записки из подполья」が思い起こされて仕方なかった。何にしてもロシア文学を熟知しているのではないかという気がする。もしかしてロシア語もかなり堪能だったのかもしれない。


興味深い意見ですが、安部公房に影響を与えたものは、ロシア文学だけではなく、広く世界文学という括りになると思います。安部公房の文学は、彼自身で作り上げた独自の文学と言っていいほど、他の追随を許さないユニークなスタイルであり、特定の作家の影響を挙げるのは、かえって安部公房を語る上での足かせになると思います。

しかし、私自身が以前書いたRe:質問例)[Q]安部が影響を受けた作家というと、誰になりますか? - 安部公房を語ろうのように、ポーとドストイエフスキーだけは、別格と言った感があります。

「テヘランのドストイエフスキー」(安部公房全集28巻所収)には、戦時中に『カラマーゾフの兄弟』に熱中していた話があり、そこでは
新聞の一面いっぱいに、白抜きの大見出しがパール・ハーバー奇襲を告げていた。しかしぼくにとって切実なのは、『カラマーゾフの兄弟』の第二巻が、すでに誰かに借りられてしまっているのではないかという懸念だった。日米開戦のニュースのほうが、むしろ遠い世界の物語のように感じられていた。

とさえ書いています。

英語はしゃべれないと公房自身が言っているくらいなので、ロシア語が堪能であったという可能性はかなり低いと思います。
posted by w1allen at 23:03| Comment(1) | TrackBack(1) | 安部公房を読みこむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする